特集「英単語のつづりと発音」: 母音

(2019/08/11)

 まづ、母音から始めてゐきます。子音はそれほど大変さうでないのですが、母音が成功しないと、子音だけを完成させても無意味ですし、母音が失敗すると、子音を整理した時間が無駄になります。
 現時点では以下のやうに考へてゐます。

a=æ ă=ə â=ei ā=ɑ: ä=e å=ɑ a
e=e ĕ=ə ê=i: ē=ei ë=i e
i=i ĭ=ə î=ai ī=i: ï=j i
o=ɑ ŏ=ə ô=u: ō=ou ö=u ø=ʌ o
u=u ŭ=ə û=ju ū=u: ü=w ů=ʌ u
r=r ř=ər r
w=u ŵ=u: w
y=i ŷ=ai ÿ=j y
  • 無印: その英字が持つ最も自然な読み方
  • 短音符: 曖昧母音
  • 屈折符: 舌の位置を上位シフトした長音
  • 長音符: 英字をそのまま長音にしたもの
  • 交替符: 舌の位置を上位シフトした単音
  • その他: 残りの母音に割り当て
  • 取消線: 黙字

特集「英単語のつづりと発音」: 導入

(2019/08/11)

CD付き英語の発音が正しくなる本
 ローマ字シリーズを約1年半続けてきましたが、「つづり方*1」も「分かち書き*2」もほぼ固まったのでローマ字シリーズは定期更新は一旦休みます。
 今からは、英語の「つづりと発音」を始めてみます。この特集では発音記号を使はずに、英単語のつづりをそのまま尊重しながら、補助記号だけで、どれだけ発音記号に近づけるかを追求していきます。
 英語のつづりと発音の関係は複雑で、実はまだ完成にはほど遠いのですが、かといって、極秘に整理するには数年かかりさうですし、それなら、ブログで公開して試行錯誤しながら、進めていきたいと思ひます。極秘で進めて断念するより、ブログで公開した方が、途中で断念しても、自分の失敗が他人の成功の糧となるでせう。
 また、単語例をゼロから集めるのは非常に大変なので、『英語の発音が正しくなる本』から抜粋します。2000年頃に購入した本で、絶版になってゐないか、心配だったのですが、アマゾンを見たところ、どうやらまだ新刊も取り扱ってゐるので、興味のあるかたは購入も検討してみてください。

特集「ワープロ式ローマ字」: 抑音符「`」と「x」

(2019/08/07)

 NQ式ローマ字*1では、特殊音に使はれる小書き仮名(捨て仮名)を汎用的に表す記号として抑音符「`」を定めてゐます(2)(3)。抑音符のような記号を避ける場合は、実際はワープロヘボン式*2を使ふ(5)か小書き仮名の属性は捨てて普通の仮名としてローマ字表記を行ひます(4)。ここで抑音符「`」を英字「x」に置き換へると、JIS X 4063 *3と同じ入力形式になります(1)。

  • ヴォランティア
    • (1) vuxorantexia
    • (2) vu`orante`ia
    • (3) vùorantèia
    • (4) vuoranteia
    • (5) vorantia

特集「ローマ字の分かち書き」: 実例12

(2019/08/04)

  • 分かち書き
    • (1) 文頭に置ける言葉は空白を前に置き、文末に置ける言葉は空白を後ろに置く
    • (2) 「です」を後ろに置ける言葉は空白を後ろに置く
    • (3) 「それ」を前に置ける助詞は空白を前に置く
  • ハイフン
    • (1) 三文字以上の漢字熟語は、結びつきの弱い箇所にハイフンを入れ、再帰的に二文字以下の読みにする
    • (2) 接頭辞、接尾辞はハイフンで分ける
    • (3) 助動詞「ます」はつづりが長くなるのでハイフンを前に置く

母が死んでからは、おやじと兄と三人で暮していた。おやじは何にもせぬ男で、人の顔さえ見れば貴様は駄目だ駄目だと口癖のように云っていた。何が駄目なんだか今に分らない。妙なおやじがあったもんだ。

 (1) の「文頭」を当てはます。

母が/死んでからは、おやじと/兄と/三人で/暮して/いた。おやじは/何にも/せぬ/男で、/人の/顔さえ/見れば/貴様は/駄目だ/駄目だと/口癖のように/云って/いた。何が/駄目なんだか/今に/分らない。妙な/おやじが/あったもんだ。

 (1) の「文末」を当てはめます。

母が/死んでからは、おやじと/兄と/三人で/暮して/いた。おやじは/何にも/せぬ/男で、/人の/顔さえ/見れば/貴様は/駄目だ/駄目だ/と/口癖のように/云って/いた。何が/駄目なんだ/か/今に/分らない。妙な/おやじが/あった/もんだ。

 (2) の「です」を当てはめます。

母/が/死んでから/は、おやじ/と/兄/と/三人/で/暮して/いた。おやじ/は/何/にも/せぬ/男/で、/人/の/顔/さえ/見れば/貴様/は/駄目/だ/駄目/だ/と/口癖/の/よう/に/云って/いた。何/が/駄目/なん/だ/か/今/に/分らない。妙/な/おやじ/が/あった/もん/だ。

(3) に当てはまるものとして、「死んでから」の「から」は「(それ)から」と、「何/にも」の「も」は「(それ)も」と、「駄目/なん」の「ん」は「の」の撥音便で「(それ)の」と言へるので、切り離します。

母/が/死んで/から/は、おやじ/と/兄/と/三人/で/暮して/いた。おやじ/は/何/に/も/せぬ/男/で、/人/の/顔/さえ/見れば/貴様/は/駄目/だ/駄目/だ/と/口癖/の/よう/に/云って/いた。何/が/駄目/な/ん/だ/か/今/に/分らない。妙/な/おやじ/が/あった/もん/だ。

 ハイフンを付けるものはありません。

  • Haha ga shinde kara wa, oyaji to ani to Sannin de kurashite ita. Oyaji wa nan ni mo senu otoko de, hito no kao sae mireba, Kisama wa Dame da Dame da to kuchiguse no you ni itte ita. Nani ga Dame na n da ka ima ni wakaranai. Myou na oyaji ga atta mon da.

短音符ブリーブ「˘」から抑音符グレイブ「`」へ

(2019/08/08)

 今まで小書き仮名(捨て仮名)の翻字用に、短音符ブリーブ「˘」を使ってゐたのですが、JIS/ASCIIキーボードから直接入力できない記号を使ふのは不便なので、抑音符グレイブ「`」に変へました。グレイブであれば、逆引用符「`」をそのまま流用できます。この変更により、下記の記事を書き換へました。

短音符ブリーブ「˘」

˘a ˘i ˘u ˘e ˘o ˘ya ˘yu ˘yo ˘wa
  • ヴォランティア(vu˘orante˘ia, vŭorantĕia)

抑音符グレイブ「`」

`a `i `u `e `o `ya `yu `yo `wa
  • ヴォランティア(vu`orante`ia, vùorantèia)

特集「ローマ字の分かち書き」: 実例11

(2019/08/04)

  • 分かち書き
    • (1) 文頭に置ける言葉は空白を前に置き、文末に置ける言葉は空白を後ろに置く
    • (2) 「です」を後ろに置ける言葉は空白を後ろに置く
    • (3) 「それ」を前に置ける助詞は空白を前に置く
  • ハイフン
    • (1) 三文字以上の漢字熟語は、結びつきの弱い箇所にハイフンを入れ、再帰的に二文字以下の読みにする
    • (2) 接頭辞、接尾辞はハイフンで分ける
    • (3) 助動詞「ます」はつづりが長くなるのでハイフンを前に置く

母が病気で死ぬ二三日前台所で宙返りをしてへっついの角で肋骨を撲って大いに痛かった。母が大層怒って、お前のようなものの顔は見たくないと云うから、親類へ泊りに行っていた。するととうとう死んだと云う報知が来た。そう早く死ぬとは思わなかった。そんな大病なら、もう少し大人しくすればよかったと思って帰って来た。そうしたら例の兄がおれを親不孝だ、おれのために、おっかさんが早く死んだんだと云った。口惜しかったから、兄の横っ面を張って大変叱られた。

 (1) の「文頭」を当てはます。

母が/病気で/死ぬ/二三日前/台所で/宙返りを/して/へっついの/角で/肋骨を/撲って/大いに/痛かった。母が/大層/怒って、お前のような/ものの/顔は/見たく/ないと/云うから、親類へ/泊りに/行って/いた。すると/とうとう/死んだと/云う/報知が/来た。そう/早く/死ぬとは/思わなかった。そんな/大病なら、もう/少し/大人しく/すれば/よかったと/思って/帰って/来た。そう/したら/例の/兄が/おれを/親不孝だ、おれの/ために、おっかさんが/早く/死んだんだと/云った。口惜しかったから、兄の/横っ面を/張って/大変/叱られた。

 (1) の「文末」を当てはめます。

母が/病気で/死ぬ/二三日前/台所で/宙返りを/して/へっついの/角で/肋骨を/撲って/大いに/痛かった。母が/大層/怒って、お前のような/ものの/顔は/見たく/ない/と/云う/から、親類へ/泊りに/行って/いた。する/と/とうとう/死んだ/と/云う/報知が/来た。そう/早く/死ぬ/とは/思わなかった。そんな/大病なら、もう/少し/大人しく/すれば/よかった/と/思って/帰って/来た。そう/したら/例の/兄が/おれを/親不孝だ、おれの/ために、おっかさんが/早く/死んだ/んだ/と/云った。口惜しかった/から、兄の/横っ面を/張って/大変/叱られた。

 (2) の「です」を当てはめます。

母/が/病気/で/死ぬ/二三日前/台所/で/宙返り/を/して/へっつい/の/角/で/肋骨/を/撲って/大いに/痛かった。母/が/大層/怒って、お前/の/よう/な/もの/の/顔/は/見たく/ない/と/云う/から、親類/へ/泊り/に/行って/いた。する/と/とうとう/死んだ/と/云う/報知/が/来た。そう/早く/死ぬ/とは/思わなかった。そんな/大病/なら、もう/少し/大人しく/すれば/よかった/と/思って/帰って/来た。そう/したら/例/の/兄/が/おれ/を/親不孝/だ、おれ/の/ため/に、おっかさん/が/早く/死んだ/ん/だ/と/云った。口惜しかった/から、兄/の/横っ面/を/張って/大変/叱られた。

(3) に当てはまるものとして、「大いに」の「に」は「(それ)に」と、「とは」の「は」は「(それ)は」と言へるので、切り離します。

母/が/病気/で/死ぬ/二三日前/台所/で/宙返り/を/して/へっつい/の/角/で/肋骨/を/撲って/大い/に/痛かった。母/が/大層/怒って、お前/の/よう/な/もの/の/顔/は/見たく/ない/と/云う/から、親類/へ/泊り/に/行って/いた。する/と/とうとう/死んだ/と/云う/報知/が/来た。そう/早く/死ぬ/と/は/思わなかった。そんな/大病/なら、もう/少し/大人しく/すれば/よかった/と/思って/帰って/来た。そう/したら/例/の/兄/が/おれ/を/親不孝/だ、おれ/の/ため/に、おっかさん/が/早く/死んだ/ん/だ/と/云った。口惜しかった/から、兄/の/横っ面/を/張って/大変/叱られた。

 ハイフンを付けるとすれば、「二-三日-前」「親-不孝」が当てはまります。
 ローマ字文では次のやうになります。

  • Haha ga Byouki de shinu Ni-Sannichi-mae Daidokoro de Chuugaeri wo shite hettsui no kado de Rokkotsu wo utte ooi ni itakatta. Haha ga Taisou okotte, omae no you na mono no kao wa mitaku nai to iu kara, Shinrui e tomari ni itte ita. Suru to Toutou shinda to iu shirase ga kita. Sou hayaku shinu to wa omowanakatta. Sonna Taibyou nara, mou sukoshi otonashiku sureba yokatta to omotte kaette kita. Sou shitara Rei no ani ga ore wo oya-Fukou da, ore no tame ni, okkasan ga hayaku shinda n da to itta. Kuyashikatta kara, ani no yokottsura wo hatte Taihen shikarareta.