ハングル輸出

 文字の価値とは、その文字が蓄積した古典の量と質に比例すると思ふのだが、古典が存在しないハングルを採用して何かメリットでもあるのだらうか?と思ったけど、以下の記事を見ると、単純に韓国人学者が自己満足でホルホルしてゐるだけで、現地の人からみれば、単なる副読本が一つ加はっただけの気がする。

 ところで、古典の量と質で言へば、ラテン文字、インド文字(梵字)、アラビア文字、漢字が卓越してゐるわけで、現在世界で通用してゐる文字は殆どがこの系列に分類される。キリル文字ギリシャ文字ラテン文字の亜種、タイ文字やビルマ文字はインド文字の亜種、平仮名や片仮名は漢字の亜種、チベット文字モンゴル文字アラビア文字の亜種と見なせる。ただ亜種でも存続は安泰ではなく、例へば、キリル文字ソ連解体以後、ラテン文字に切り替へる国も多く、政治的権威と言語的親和性がないと定着を続けるのは難しい。その意味で、ハングルはまったく異質の存在で、このやうな孤立した文字を使ってゐる限りは世情や歴史に疎くなるのも仕方あるまい。文化的裏付けが全くない文字だからだ。

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