鳩山総理よ金星航路を開け

 いや、皮肉ではなくマジ。

 思へば最近は夢が全くない。特に理系は、。理系で一番人気は医学部。私が大学を目指してゐたころは、確かに医学部は人気があったが、それでも「血を見たくない」人は普通に工学部や理学部を目指したし、周囲も別に医者への拘りは持ってゐなかった。ところが、最近は、ある程度偏差値が高ければ医学部を目指さないと奇人に思はれるらしい。「血液恐怖症」も当然克服すべきものだと言ふ。次は、公務員。まあ、これは良い。私の同期も多くが技官になったから、公務員といふ立場で一生研究が続けられるのならそれに越したことはない。そして、次は、金融関係。金を右から左に流して、ゼロサムゲームの中で、中間搾取をすることが、優秀な理系諸君が目指す理想の職業らしい。その次は、もうない。派遣で黙々と技能労働をするよりは、文系に進み法律や経営を勉強して、サークル活動で企画やリーダーシップを経験し、サラリーマンとしての処世術を身に着ける方が良いらしい。中堅サラリーマンとして言ふが全部正しい。日本なんて既に理系エンジニアは単なる使ひ捨てのネジだ。
 ところが、今度のファーストレディーは相当夢が分かる女性らしい。世間の評価は嘲笑だが、私はマジで評価する。日本のみならず、最近、世界には夢がない。死期を延ばすだけの医療(必要性は認めるが)、ゼロサム市場で金を巻き上げる金融業、こんな職業ばかり幅を利かせてゐたら世間は閉塞感でつまらない。やっぱり、宇宙へ行かうよ。実現性云々は関係ない。新天地が心の中に存在すれば、それだけ社会が明るくなる。